RIGHT:[[English>CSCB(Eng)]]

* CSCB Tools [#ke7d1029]

CSCB(Construct State machine Cutting Bridges method) Toolsは,SOA(Service Oriented Architecture)に基づくシステムの設計・開発・検証をサポートするためのシステムとして,当研究室で開発しているソフトウェアです.

MceSimの詳細については電子情報通信学会の英文誌:
 MceSim: A Multi-Car Elevator Simulator
 Toshiyuki Miyamoto and Shingo Yamaguchi
 IEICE Trans. Fundamentals, Vol.E91-A, No.11, pp.3207-3124, 2008.
で報告しています.この&ref(e91-a_11_3207.pdf,noicon,PDF);は[[IEICE Transaction Online>http://search.ieice.org/index.html]]で配布しているものと同一です.
#ref(cscb_j.png,right,wrap,around,70%)

** マルチカーエレベータ [#f0db709d]
CSCB(Construct State machine Cutting Bridges method) Toolsは,SOA(Service Oriented Architecture)に基づくシステムの設計・開発・検証をサポートすることを目的として,当研究室で開発しているソフトウェアです.

#ref(mce.png,right,wrap,around)
エレベータにおいて,人や物が乗る乗り物を''かご''と呼びます.
そして,かごが上下する空間を''シャフト''と呼びます.
通常のエレベータでは一つのシャフトには一つのかごしか入っていません.
SOAとはサービスの連携により全体システムを構築するという考え方です.
全体を俯瞰してサービスがどのように連携するのかを記述したものをコレオグラフィとよびます.
これに対して,個々のサービスがどのように振る舞うのかを記述したものをサービス実装とよびます.
コレオグラフィからサービス実装を求める問題はコレオグラフィ実現問題として知られています.
また,サービス実装がコレオグラフィを満足するのかを調べる問題はコレオグラフィ一致問題として知られています.

''マルチカーエレベータとは一つのシャフトに複数のかごが入っているエレベータです.''
我々は,コレオグラフィ実現問題に関するソフトウェアツールとしてCSCB Toolsを開発しています.
コレオグラフィやサービス実装を記述するためのUMLサブセットとしてcbUMLを提案しています.
cbUMLでは,コレオグラフィはコミュニケーション図を用いて記述されます.
また,サービス実装は状態機械を用いて記述されます.
文献[1]では,コレオグラフィから状態機械を自動合成するアルゴリズムを提案しています.
現時点では自動合成機能しか実装していませんが,今後機能を追加していく予定です.

六本木ヒルズなどには2つのかごが上下に接続されたエレベータが設置されています.
これは,ダブルデッキエレベータと呼ばれる,一種のマルチカーエレベータです.
文献:
 [1] An Approach for Synthesizing Intelligible State Machine Models from Choreography Using Petri Nets
 Toshiyuki Miyamoto, Yasuwa Hasegawa, and Hiroyuki Oimura
 IEICE Trans. Inf. & Syst., Vol.E97-D, No.5, pp.-, 2014.

ここでいうマルチカーエレベータとは各かごが独立して動くタイプのものです.
ドイツの[[ThysseKrupp社>http://www.thyssenkrupp-elevator.de/]]はTWINというマルチカーエレベータを市販しています.
** 動作環境 [#qdd61db7]
- IBM社のRational Software Architectのプラグインとして開発しています.&br;(認定された期間であれば[[IBMアカデミック・イニシアティブ>http://www.ibm.com/developerworks/jp/university/academicinitiative/]]に登録することにより無償で利用できます.)
- 実装済みの機能:
--コミュニケーション図から状態機械の合成

マルチカーエレベータ導入の一番の利点は,設置面積を増やさずに輸送能力を向上させることが出来る点です.
高層ビルの場合,床面積の大半がエレベータによって占められているそうです.
** ダウンロード [#o3167fd9]

マルチカーエレベータの本格的な実用化のためには,安全性の確保,かご駆動技術の実現,効率的な制御アルゴリズムの開発など様々な課題があります.
MceSimを使うと考案した制御アルゴリズムを評価することができます.
- [[こちらより>http://is.eei.eng.osaka-u.ac.jp/miyamoto/CSCBTools/jp.ac.osaka-u.eng.eei.cscb_0.1.0.jar]]よりダウンロードできます.

** MceSimのダウンロード [#n8bd5c64]
** インストール [#j6f7ec86]
- RSAのインストール先下の pluginsフォルダにファイルを入れて下さい.

[[ダウンロードページ>http://is.eei.eng.osaka-u.ac.jp/miyamoto/software/mce.php]]よりMceSimをダウンロードすることが出来ます.
ここで公開しているバージョンはCSTソリューションコンペティションのページ([[2007>http://www.ieice.org/~cst/compe07]], [[2008>http://www.ieice.org/~cst/compe08]])で公開しているものから,少し拡張したものです.


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