TADA KEISHIN

多田 圭伸 さん

主な研究
分散最適化問題を解く新たなアルゴリズムを確立する研究

髙井研究室在籍期間
2019年~

趣味/資格
飲み会、ぐうたらすること、ベース、ギター、バスケ、ラジオ、麻雀、散歩/基本情報技術者、TOEIC875、FP3級

私の研究紹介

一言でいうと「分散最適化問題を解く新たなアルゴリズムを確立する研究」になります。
「最適化問題」とは「制約条件の下、複数の選択肢の中から最も良いものを選び出す」ことを言います。その中で、選択をする決定者を複数設定する。つまり分散化することで、決定者の計算負荷を軽減しつつ、より最良の選択を目指すのが「分散最適化問題」です。私は「特定の条件を仮定した分散最適化問題について、アルゴリズムを提案。提案したアルゴリズムが最適解に収束するかどうかを数学的に証明し、プログラミングを用いた数値実験を行うことでアルゴリズムの有用性を検証する」という内容の研究をしています。様々な産業や業界において最適化システムを構築するための理論部分の確立に役立つ、世の中に貢献できる研究です。

私が髙井研究室を志した理由・動機

1つ目はやはり、「研究テーマが魅力的」。研究室を決める軸として、「世の中に大きな影響を与える研究を行いたい」と考えていました。身の回りのシステムの根幹を成している最適化理論に関する研究は、その軸とマッチしていました。
2つ目は、「研究活動を通してプログラミングスキルを培いたい」ということ。プログラミングスキルの市場価値は年々高騰しています。高井研究室ではほとんどのメンバーがプログラミングを行います。はじめは授業を通したプログラミング経験しかなかった自分でしたが、地道に勉強を重ねて、今では様々な知識を蓄えて、応用的な技術を活用できるまでに成長することができました。
最後に、先生と先輩たちの人柄です。高井先生は覚えていらっしゃらないと思うのですが、自分が3年生の頃に高井先生の授業を履修していた際、先生に質問をしたことがありました。その時の受け答えが丁寧で朗らかで、人間として非常に魅力的に感じたのを覚えています。その後、研究見学に来た際、先輩たちも同様に優しくて、「自分もここの研究室の一員になれたら良いな」と自然に感じました。

研究での思い出深いエピソード

制御理論のトップの国際会議である『IEEE Conference on Decision and Control (CDC)』で発表することが決まったことです。
「研究活動を行うなら、何か大きな功績を残したい」という思いがあり、大学院に進学してからは、国際学会で発表することを目標に研究を行っていました。研究している「分散最適化問題」について、A4サイズで30ページの原稿を何度も修正したり、数値実験を行うプログラムを何度も書き直したり、半年以上の時間をかけて研究に打ち込みました。論文がアクセプトされたときは、心から喜びましたね。すぐに友達や家族にLINEしたほどです。自分の研究結果を世界の人たちに知ってもらえることが楽しみで、1日に100回は『CDC』という単語が脳によぎっていました(笑)

髙井研究室の雰囲気

研究活動のイベントでは、夏と冬に自分の研究テーマの説明や進捗報告を行う「研究進捗報告会」、春と秋には研究テーマと関連のある論文などを要約して発表する「セミナー発表」があります。
研究活動以外のイベントも多彩です。「新学生歓迎会」「院試お疲れ様会」「忘年会」「卒業生追いコン」と、春夏秋冬四季折々の飲み会があります。また10月に開催される工学部・工学研究科の全研究室が対象の「吹田祭」のスポーツ大会には研究室一丸となって参加し、好成績を収めています。
研究室の雰囲気は非常に良く、プライベートはもちろん、研究などでも協力的で、過去問は先輩たちの“華麗なる遺産”として研究室の共有ファイルに全て保存されています。

髙井研究室の推しポイント

「圧倒的にホワイト」です。
自分のやりたい活動に注力できます。長期インターンに参加してプログラミング能力に磨きをかける学生や、応用情報技術者やTOEICなど資格勉強に打ち込む学生、就活のインターンシップに15社以上参加する学生などもいて、時間の使い方は本当に自由です。もちろん、がっつり研究して国際学会参加や国際ジャーナル投稿に挑戦する学生も多数います。
「研究だけを行う」のではなくて、「研究を含めて好きなことに打ち込める」という「ホワイトさ」が、高井研究室を推せるポイントです。

未来の後輩へ メッセージ

百聞は一見に如かず!ぜひ足を運んで感じてください。
研究内容・イベント・ホワイトさ・就活しやすさ、そして先生とメンバーの人柄、なにをとっても高井研究室が一番です。所属して後悔する学生はいないと思いますし、みんな入って良かったと言っています。自分もその一人です。
先輩として、みなさんが阪大生として充実した研究生活を送れることを願っています。欲を言えば、その場所が高井研究室だったら、自分も嬉しいです。
研究がんばりましょう!

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