メッセージ

離散事象システムモデルに基づき
より良いシステムの開発を目指す
髙井研究室

髙井研究室があつかうのは「インテリジェントシステム領域」。その中で、システム制御と情報通信の境界領域に関する教育と研究を行っています。 現代のシステムはコンピュータを中心に構成されています。それをより洗練させて安全性を高め、かつ高効率化を計るためには、システム内の離散的な信号・情報に着目し、その動作を適切に設計・解析・制御する必要があります。それを実現するために、私たちはシステムの離散的な側面を表現できる「離散事象システムモデル」に基づき、システム設計・解析・制御のためのより良い手法の開発を目指した研究を行っています。

あらゆる産業の発展を支えてきた
システムとその研究

髙井研究室が取り組む「インテリジェントシステム領域」は、実は目新しいものではありません。「離散事象システム」は、1960年頃から盛んに行われた工場などの生産現場の「自動化」に活用されてきました。生産技術が進歩してより自動化が進むと、それを司るシステムも扱う作業や状況が増えて複雑化しました。その一方で、さらなる高効率化と安全化・高度化が求められました。その要求に応えるため、離散事象システム自体も発展し、様々な考え方が生まれ、それに合わせて新たな研究テーマも生まれていったのです。
現在、私たちが取り組んでいるのは、「オートマトン・ペトリネット」など形式モデルを用いたシステム解析・制御に関する理論的研究から、高信頼知的ネットワークシステムの構築、分散エネルギー環境における協調制御技法、次世代生産システムの自律分散制御、高品質ソフトウェア開発のためのモデル技法などなど。「システム制御と情報通信の境界領域」を基盤として、幅広い研究を行っています。

人と社会の未来を豊かに
そのヒントを探るシステム開発

現代では産業のみならず、私たちの暮らしのあらゆる場面でシステムが活躍しています。先に述べた生産現場の自動化はもちろん、無人の物流倉庫の運営・管理といった産業界で活躍するシステムはイメージしやすいでしょう。その他にも、運転の自動化やドローンの操縦、スマートフォンのシステム、ネットワークの制御、そして人工知能(AI)などにも、当然システムが使われています。もはや、システムなしに私たちの快適な生活の維持は困難といってもいいのです。そして今後は、気象の制御や宇宙事業といった、人類が挑戦する新たな分野でもシステムは活躍します。さらに、いまだ解明されていない数式や物理の問題も、AIやシステムを駆使することで解明することができるかも知れません。
人と社会、それがある場所には必ずシステムが存在し、活躍しています。システムの設計・解析・制御のためのより良い手法の開発を目指す私たち髙井研究所は、人と社会を豊かにする研究を手がけているといえるのです。未来をより良くするヒントは、これから髙井研究室を志すあなたの中にあるかもしれません。

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