第一回講演会
日時
2015年3月11日 13:00〜14:30
場所スケジュール
若生 将史 (京都大学/カリフォルニア大学サンタバーバラ校) 概要: ネットワークを介して制御を行う場合,伝達遅延や非周期的なサンプリングがシステムの不安定化や性能悪化の原因となる.この困難を解決する手段の1つは,観測データとともに,測定した時刻のタイムスタンプをコントローラに伝達することである.しかしタイムスタンプを用いる場合に問題となるのは,ネットワーク上のクロックを完全に一致させることが困難であるという点である.本発表では,タイムスタンプを用いた制御の利点を示した後に,タイムスタンプに誤差を持つネットワーク化システムの安定化を考える.そして単一の線形時不変なコントローラによって,どの程度大きい誤差を許容することができるか明らかにする. 高井 重昌 (大阪大学) 概要: 分散制御システムにおいては,各ローカルサイトでローカル情報に基づき,制御のための意思決定を行う必要がある.その際に,例えば,システムのある動作を許可するか禁止するかの判断について,他のサイトでより確信をもって許可すべきと判断しない限り,禁止すべき,といったように,他のサイトの判断とその確信の度合いを考慮して意思決定することが考えられる.そこで,本講演では,離散事象システムの分散制御を取り上げ,他のサイトの判断とその確信の度合いを考慮した意思決定機構の数学的枠組みについて述べる. 参加方法
参加費は無料です.直接会場にお越しください.
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